新橋-横浜間に鉄道が開業して今年で150周年。
鉄道が開業した当時から、川崎には中間駅として駅が置かれていました。現在でも川崎市内には南武線をはじめとして数多くの電車が走っています。
各地で鉄道開業を記念する企画やイベントが行われましたが、当館でも企画展「鉄道開業150年記念展 川崎鉄道三題噺」を東海道かわさき宿交流館の展示室をお借りして開催しました。
この企画展に関連して、2022年10月29日(土)に東海道かわさき宿交流館の集会室にて、鉄道が似合う風景の写真をもとにジオラマをつくるワークショップを行いました。
今回はその様子をご紹介します。
講師はNゲージというモデルを使って日頃からジオラマづくりをされているT-Trak Networkの皆さん。全国各地でジオラマ製作ワークショップをされています。
▲画面奥に立っているのがT-Trak Networkの皆さん
ジオラマづくりにカッターナイフは必須!
まずは、扱いに慣れるために鉛筆をカッターで削っていきます。
▲初めてカッターナイフにさわった参加者も!
風景に欠かせない「木」も自分でつくります。
プラスチックでできた木の枝に緑色のスポンジをくっつけていきます。
▲緑を生い茂らせています
ここからは、参加者が持参した電車の風景写真をもとにして、ジオラマづくりを開始します。
▲当館で用意した電車の風景。開業当時の様子を表した浮世絵もあります!
Nゲージという規格の鉄道模型のレールを置く場所を決めます。
ボンドを乾燥させて水の流れを表したり、青いビニールで海を表したり…
工夫することで様々な表現が可能になります!
▲草を表現するために緑色の粉をまいています
▲橋げたを制作中…
▲海辺に岩を配置しています
▲お昼寝にぴったりの斜面です
▲写真とそっくりにつくることができました!
完成したジオラマは鉄道展の展示とあわせて、東海道かわさき宿交流館の1Fにある万年屋にて展示を行いました。
(展示期間:10月30日~11月26日)
▲ずらっと並んだジオラマは壮観です!
11月5日(土)、6日(日)には、ジオラマをつなげて実際に鉄道模型を走らせる「公開運転会」も行いました。
▲幅9㎜のレール(Nゲージ)の上を小型の鉄道模型が走ります
運転会にはT-Trak Networkの皆さんが制作されたジオラマも!
▲昔の中野島駅が再現されています(講師作品)
▲浮世絵の世界を再現!(講師作品)
▲あの“高輪築堤”を再現した作品!(講師作品)
公開運転会の様子はこちらからご覧ください↓
ワークショップには午前、午後の回と計12名の参加者、
公開運転会には計103名の観覧者にお越しいただきました!
鉄道大好き!な皆さんと一緒に、川崎に走る電車の風景をめぐるワークショップになりました。皆さん、時間いっぱいまでジオラマの細部にこだわって作品作りをしてくださいました。
今後も川崎市市民ミュージアムでは、企画展にあわせ、関連するワークショップを開催してまいります。
皆様のご参加をお待ちしていますね。
教育普及担当 安尾