気持ちよく晴れた5/5のこどもの日、川崎市とどろきアリーナで、ワークショップ「すみであそぼう みずでえがく、すみのいろ」を開催しました。当日はこどもの日らしく、元気な子どもたちが集合。墨を使って絵を描くワークショップを楽しんでもらいました。
▲講師の荒井恵子さん |
まずは先生が何を描くかをお話します。今回は「気持ち」を描くことに。「楽しいってどんな感じ?」と先生が尋ねると、子どもたちから「ワクワク!」「ウキウキ!」「ドキドキ!」といった答えが、身体の動きとともにかえってきました。「じゃあ描いてみるね」と、先生は墨ではなく水を筆に浸して紙の上にぐるぐると円を描いていきます。「こんな感じ?」と子どもたちに確認して、そして今度は墨を含ませた刷毛を、水で描いた円の上に走らせました。すると、水で描いた円が墨の上に浮かびあがってきました!「うわ~っ!」と歓声があがります。
▲初めての墨の表現に興味津々 |
次に先生が描いたのは「怒り」。先生が「怒りを筆を通して紙にぶつける!」と言いながら、水を含ませた筆を紙に向かって大きく振りました。前にいた子どもたちに水がかかるも、子どもたちは嬉しそう。そして先ほどと同じように刷毛を走らせ、怒りの表現を完成させていきました。
そして今度は子どもたちだけでチャレンジ。先生の真似ではなく、立ちあがって上から水をたらしたり、筆は使わずに手で水を紙の上に降らしたり。刷毛も、細かくリズミカルに走らせたり、紙の全面でなく一部だけに引いたりと、子どもたちは独自の表現を生み出していきました。次々と浮かびあがる水のかたちに、もう手が止まりません。会場はあっという間に作品で敷き詰められていきました。
▲ま、まさか足で…? 素晴らしい! |
ワークショップ後半は、みんなで描く作品づくりへ移ります。大きな下敷きに大きな和紙をのせ、その上を子どもたちがひとりずつ走るようにして筆をすべらせていきます。筆は先生が用意した、様々な大きさや形の筆から、子どもたちが自分で好きなものを選びました。様々な筆に大興奮の子どもたち。最後に先生が大きな刷毛で墨を引き、サインをいれて大作が完成しました。作品を囲んで、みんなで記念写真もパチリ。
▲たくさんの種類の筆 | ▲自分で選んだ筆を走らせる! |
▲和紙に現れる墨のにじみが美しい | ▲こんな大作ができました |
今回制作した作品は、市民ミュージアムのWebサイトで見ることができます。
https://www.kawasaki-museum.jp/event/25967/
初めて墨で絵を描いたとは思えない素晴らしい作品ばかりです。このワークショップを機に、気持ちを絵に表すことの楽しさや、墨の表現の奥深さを知ってもらえたら嬉しいです。