2021年02月15日

【オンラインショップ】夢花工房の製作風景

オンラインショップから初めてのブログ投稿です。
2020年7月20日にオープンした「川崎市市民ミュージアム オンラインショップ」はたくさんのお客様にご利用いただき、現在も好評営業中です。

過去の図録や川崎市に関する史料など、様々なアイテムを取り扱っているオンラインショップに、2021年2月15日、さらに新商品が入荷しました!
木のぬくもりが感じられるお箸「気まま箸」と、かわいい箸置き「スイヘイセンなハシオキ」に「チヘイセンなハシオキ」、そして「川崎市市民ミュージアムオリジナルセット」です。


▲川崎市市民ミュージアムオリジナルセット(税込1,600円)

この商品を製作しているのが『社会福祉法人なごみ福祉会 夢花工房』です。
川崎市多摩区に施設を構えており、障害のある方たちが様々な製作活動を行っています。
この、『社会福祉法人なごみ福祉会 夢花工房』(以下、「夢花工房」)とは、当館が被災する前からお付き合いがあり、今回販売する「気まま箸」や「ハシオキ」もミュージアムショップの店頭で販売させていただいておりました。被災後は店頭販売が中止となったため、夢花工房の商品も販売を中止しておりましたが、オンラインショップがオープンし、また夢花工房の商品を販売したい!というショップ担当者の想いに快いお返事をいただき、オンラインショップにて販売することが叶いました。

夢花工房の商品の特徴といえば、『手づくりの木製商品』というところ。施設の利用者さん達が、ひとつひとつ丁寧に手作業で製作しています。
木材の切り抜き、磨き、商品によっては色塗装や上塗りを行い、パッケージに入れて、商品として仕上げていきます。
今回は、手作業で素敵な商品を作り出す夢花工房の製作風景をご紹介します。


▲糸鋸で木材を切り抜いている様子

さて、こちらは木材を糸鋸(いとのこ)で切り抜いている様子です。
この時切り抜いていたのは、近隣の幼稚園から製作を頼まれたクラスの札だそうです。カメやクジラなどの形を切り抜いています。
木材に鉛筆で書かれた線をなぞって、糸鋸で一気に切り抜いていきます。作業をしている方の顔は真剣そのもの。カーブや直線も止まることなく切り抜き、まさに一発勝負です。
「スイヘイセンなハシオキ」も「チヘイセンなハシオキ」も、同じように慣れた作業で切り抜いているそうです。


▲木片にやすりをかけている様子

やすりを使った磨き作業も行っています。
小さな木片の角を、やすりで丁寧に削っています。削りすぎても角を残しすぎてもいけない繊細な作業です。


▲ハシオキの上塗り仕上げ作業をしている様子

スイヘイセンなハシオキの上塗りをしています。
自然素材のコーティング剤を、塗り残しがないように筆を使って丁寧に作業していきます。
塗りの途中で作業を止めてしまうとムラになってしまうので、休憩時間が迫っているにも関わらず、最後のひとつまで気を抜くことなく時間ギリギリまで作業されていました。

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皆さん自分の作業に集中されていて、写真を撮られていることを気に留める様子もありませんでした。
慣れた手つきで黙々と製作を進める姿には、すごい!としか言いようがありません。

実際に製作している方々の姿を知り、また作業の大変さを垣間見させていただき、こんな素敵な商品をたくさんのお客様にご購入いただけるよう頑張ろう、と奮起しました。
夢花工房には、お忙しいなか製作の様子を取材させていただいたこと、そして何より皆さんが笑顔で挨拶し話しかけてくださったことに、心より感謝申し上げます。

今後も、夢花工房の商品や、販売中の他の商品などをこのブログで紹介していく予定です。次回もぜひご覧ください!

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