2019年10月09日

【教育普及】「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」を行いました!

9月22日(日)、「妖怪/ヒト ファンタジーからリアルへ」展の関連事業として、「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」を行いました。

目の見える人と見えない人が一緒に美術作品を鑑賞し、障害の有無にかかわらず言葉を交わすこのプログラム。当館では、様々な美術館で鑑賞ワークショップを行っている団体「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」の皆さんと共に開催しています。
今回は、視覚に障害のある方とそのご家族やお友達、展覧会の内容に興味のある方など計31名がご応募くださり、抽選を行い12名の方にご参加いただきました。

当日、まずは参加者同士で自己紹介をしてから展示室へ向かいました。
自己紹介では、ワークショップに参加した理由も話していただきました。「他の美術館で同様の鑑賞会に参加して楽しかったから」「目の見えない人との鑑賞を体験したい」など、参加のきっかけは様々です。

展示室では、2つのグループに分かれて3つの作品を鑑賞しました。作品を観て気になったことや不思議に思ったこと、他の人の意見を聞いて感じたことを話していきます。

▲描かれているのは男性?女性?など、自由に意見を交わします。


▲ひとつの作品を20分程かけて鑑賞します。

鑑賞後は、グループごとに感想を話し合いました。

▲参加者の皆さんからは、「絵を言葉にして伝えることなんて考えたこともなかったので、たくさんの人の意見が聞けて楽しかった。」
「新しい発見の多かった鑑賞になりました。障害者も健常者も関係なく楽しんでいた自分がいました。」
といった声が寄せられました。

終始、和やかな雰囲気で行われた今回のワークショップ。感じたことを言葉にして共有することで、一人では気づかなかったことや新しい見方が発見でき、障害の有無に関わらず、見え方、感じ方の違いを楽しめる鑑賞会となりました。
「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」は、今年度中にもう一度開催する予定です。詳細は後日、当館ホームページ等でお知らせいたしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください!

教育普及 杉浦