前回の記事(職業体験に来た学生たちが「ハイチアート展」をPR!)に引き続き、職業体験に来てくれた学生たちに「広報」のお仕事にチャレンジしてもらいました。
さて、今回やってきたのは・・・なんと前回に引き続き男子学生4人!
午前中は館内各所をめぐりながら、学芸員のお仕事を学んでもらいました。
そして、午後。「広報」という言葉を聞いたことがあるか尋ねてみたところ、「図書委員会でもチラシとか、ポスターとか、広報のお仕事がある!」ということ。中学校で使われる言葉としては、珍しいのではないでしょうか?
4人とも普段は運動部で、ミュージアムに来たのは小学生のとき以来。そんな学生たちに、現在開催中の企画展「大矢 紀 展―大地(いのち)の輝きを描く―」を鑑賞してもらいました。
普段滅多に訪れることがないという美術展の雰囲気を感じながら、前回同様、「読んだ人が”行ってみたい!”と思うような内容にしよう」という一点を軸に、PR文を考えてもらいました。
そして、一眼レフを触るのはみんな初めて!ということで、カメラの構え方から練習し、一人一枚、お気に入りの写真を撮ってもらいました。
文章とあわせてご紹介します。
※子どもたちの文章を活かすため、基本的に原文のままで掲載しています。
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たくさん展示されている山の絵は、斜面や周りの木や雲などの背景がどれも細かく描かれています。
また、山の色も白や緑などの色ではなく、山頂と付近の色を金色や赤色にすることで、見た事のない山の色合いで、よりきれいに見えます。
どの絵も迫力のある作品なので、皆さんぜひ見にきてください。
(K)
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壮大な自然が織りなす「生命の胎動」をテーマにした迫力満点な絵画です。また、山・建造物・木・滝などが全て豪快かつ繊細で自然をそのまま楽しむことができます。
一つ一つの絵の断面が細かいので見ていて感動します。初めて見る人でも楽しむことができるのでぜひ見にきてください。
(R)
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大矢紀展は、山の絵が多く、山の斜面や崖の凹凸などが細かく表されているため、まるでその絵が動いているかのように見えます。
また、山には金、銀を使い、高くそびえたつ山を金とし、それに降り積もる雪を銀にしている。
背景には長くのびる枝や月や夕焼けを描き、より豪華になっています。
一つ一つの絵に特徴があるので、それを探して見るのもいいかもしれません!
(K)
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大矢紀展の特徴は、1つ1つがとても大きな作品で迫力がすごく、夜の自然をテーマにした作品がとても多いです。
一本一本の木や山の断面がとても細かく描かれているので、見ていて感動します。
日本画家・大矢紀さんは、川崎で50年も暮らしており、今年の7月に「50年暮らした川崎に還元したい」と作品の一部を市に寄贈した。
大矢紀さんはとても川崎が好きな方です。
川崎市市民ミュージアムでは、2017年11月3日~26日(日)まで開催中です。
[開館時間]9:30~17:00(入館は16:30まで)
(T)
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自分たちの身長よりも遥かに大きな作品を前に、最初はなかなか筆が進まなかった学生たちですが、
会場にある解説文などを参考にしながら、じっくり、一生懸命、作品の特徴を掴もうと奮闘してくれました!
そうして得た事実と個人的な感想をうまく交えながら、
読者への呼びかけの言葉で締めくくったり、最後に[開催概要]を入れたり、それぞれの工夫が見られる内容となりました。
別れ際、それぞれの「将来の夢」を教えてくれた学生たち。
自分の「好き」や「なりたいもの」を突き詰めて、これからも頑張っていってほしいなと思いました!
(ミュージアムの職員も、「好き」を原点に働いている人が多いですよ!)
御幸中学校の皆さん、1日ありがとうございました。
ぜひまたミュージアムに遊びにきてくださいね。
川崎市市民ミュージアム
営業・広報担当 坂下
*「大矢 紀 展―大地(いのち)の輝きを描く―」は11月26日(日)まで開催中です。