ごあいさつ
川崎市市民ミュージアムは、令和2年度に、北原白秋が作詞した新民謡『多摩川音頭』の直筆原稿を新たに収蔵しました。
大正から昭和初期にかけて、地域振興を目的とし、全国各地で盛んに新民謡と呼ばれる「ご当地ソング」が作られました。『多摩川音頭』はそうした流れの中で、当時の橘樹郡稲田村(現・川崎市多摩区)の青年団が中心となり制作されたものです。
本展では、全国に新民謡が普及していった背景や、『多摩川音頭』をはじめとする新民謡が川崎地域に伝播していった過程を、白秋の直筆原稿画像を含む36点の資料画像とともに紹介します。
2023年7月
川崎市市民ミュージアム