あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻
川崎市市民ミュージアムWebサイト上で2023年3月1日~4月10日まで開催したオンライン展覧会「あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻」の図録です。
近藤恵介と冨井大裕により2010年に制作された共作《あっけない絵画、明快な彫刻》シリーズは、2016年に市民ミュージアムに7点が寄贈されましたが、令和元年東日本台風によって残念ながら被災しました。作品の修復過程を追いながら、以前のかたちを失ってしまった作品の新たな展開と、被災という経験を踏まえて制作された新作。その経緯と心情の記録となっています。
「かつて、私(たち)がしたことが、作品として、記録写真として、テキストとして残り、ときにそれらが別の関係性を結び、新たな可能性をひらくこと、そしてその事実に向き合い、考え続けた作品の被災からの3年間でした。」
近藤恵介(本文より抜粋)
「これを『作品』として鑑賞するか、『資料』として調査するか、『挑戦』と受け取るか。仕掛けた側としては、以前と同じく『続くもの』としたい。『現役として』問いを投げかけ続けるもの。作品はそうでなければならないと思う。」
冨井大裕(本文より抜粋)
- 作品・執筆:近藤恵介、冨井大裕
- 執筆:佐藤美子、杉浦央子、羽生佳代(川崎市市民ミュージアム学芸員)、成相肇(東京国立近代美術館主任研究員)、林卓行(美術批評・東京藝術大学准教授)
- 大きさ:A5判変形
- ページ数:88ページ
- 編集:川崎市市民ミュージアム、HeHe
- 発行所:HeHe/ヒヒ
- 分類:図録
- 出版年度:2022年度
▼オンライン展覧会「あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻」アーカイブはこちら
https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/27685/
https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/27685/
※オンライン展覧会で紹介した作品は、2023年3月9日(木)~4月9日(日)まで、東京・代官山のLOKO GALLERYにて実物展示も行いました。