当館の被災収蔵品レスキュー活動は様々な団体から多くの方々の協力や専門的な技術提供を受けて進めてまいりました。
「関係者コメントの記録」では、レスキュー作業に関わった方々と職員のコメントを紹介し、被災してからの当館の活動やどのような人々がレスキュー活動に関わってきたのかをお伝えしていきます。また、「被災収蔵品処置の記録 ―収蔵品を追う―」では、当館の収蔵品を紹介すると同時に、収蔵品に施した処置をお見せしながら、作品・資料の保存や修復についてご説明いたします。

関係者コメントの記録「国立民族学博物館 川崎市市民ミュージアムにおける民俗文化財のレスキュー活動について」

民俗文化財の保存を専門とする私は、収蔵庫からの民俗文化財の救出、応急処置、館内での一時保管の手順を整えるサポートをおこないました。同館民俗分野担当の定森裕太郎氏とともに、膨大な資料に大量に繁殖したカビの…