当館の被災収蔵品レスキュー活動は様々な団体から多くの方々の協力や専門的な技術提供を受けて進めてまいりました。
「関係者コメントの記録」では、レスキュー作業に関わった方々と職員のコメントを紹介し、被災してからの当館の活動やどのような人々がレスキュー活動に関わってきたのかをお伝えしていきます。また、「被災収蔵品処置の記録 ―収蔵品を追う―」では、当館の収蔵品を紹介すると同時に、収蔵品に施した処置をお見せしながら、作品・資料の保存や修復についてご説明いたします。

終わりに

 川崎市市民ミュージアムは、2017年度より川崎市の指定管理者としてアクティオ・東急コミュニティー共同事業体がその管理運営にあたってまいりましたが、2019年10月、台風による未曾有の災害を被りました。以来…

被災収蔵品処置の記録 ―収蔵品を追う― ~写真分野編~<ラブリイ子爵の写真アルバム『日清戦争』>

作品解説 このアルバムの名前の由来になっているラブリイ子爵(生没年不詳)は、フランス公使館付き武官でした。ラブリイ子爵は日清戦争の際に日本軍に従軍した人物です。子爵の『日清戦争』アルバムに収められた鶏卵紙…