出版物の案内

市民ミュージアムが発行している、企画展の図録や紀要などの出版物のご案内です。
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River / Blue 山口幸士 図録

やまぐちこうじてんずろく

山口幸士は、出身地である川崎をはじめとする都市の風景を多く描く画家です。10代の頃に出合ったスケートボードから得た視点を基に描かれる作品は疾走感と浮遊感を持ち、明るさと同時にどこか寄る辺ない不安定さも感じさせます。
本図録は、2024年11月に、多摩川を一望できるオープンスペース「川風のガーデン」と、グラフィックデザイナー・粟津 潔の旧自宅兼アトリエである「AWAZU HOUSE 粟津潔邸」の2会場で同名の展覧会を開催した際に展示された作品と展示風景を紹介するものです。

 

爆誕‼ かわさき100年物語 図録

川崎市は、大正13(1924)年に市制を施行してから100年を迎えました。当初川崎市は、川崎町のほか御幸村と大師町の3つの自治体からなり、人口は5万人足らずで発足しています。その後、多摩川沿いの橘たち樹ばな郡に属する町村との合併を進め、昭和14(1939)年には各地域の特徴を保ちつつも現在の市域となります。現在の川崎市の姿は、計画的に定められたものではなく、周辺市町村の様々な思惑が交錯するなかでできあがったものでした。この間の工業化や都市化の進展や他町村との合併で、当初5万人足らずだった人口は、昭和15(1940)年には30万人を越えるまでに増加しました。わずか15年程で約6倍になったのです。ここまで急激に人口が増加した例は全国的に見ても多くはありません。まさに工業都市・川崎市が「爆誕」したのです。