オンライン展覧会「新民謡と町おこし -多摩川音頭と川崎地域-」
川崎市市民ミュージアムは、令和2年度に北原白秋が作詞した新民謡『多摩川音頭』の自筆原稿を新たに収蔵しました。
新民謡とは、大正から昭和初期にかけて、地域おこしのために全国各地で盛んに作られた「ご当地ソング」です。『多摩川音頭』は当時の稲田村(現・川崎市多摩区)の青年団が中心となり制作されました。
本展では、全国に新民謡が普及していった背景や『多摩川音頭』をはじめとする新民謡が川崎地域に伝播していった過程を約30点の資料画像とともに紹介します。
オンライン展覧会概要
- 期間:2023年7月28日(金)10:00 ~ 2024年3月29日(金)15:00
- 無料、申込不要
- 主催:川崎市市民ミュージアム
展覧会ページ:「the 3rd Area of “C”―3つめのミュージアム―」
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蓄音機(昭和初期、日本蓄音器商会製 | 北原白秋《多摩川音頭》直筆原稿(昭和4〈1929〉年) | 北原白秋肖像画像(昭和15〈1940〉年) 国立国会図書館近代デジタルライブラリー(近代日本人の肖像より) |
展示構成
- 第一章 新民謡と町おこし
大正末期の日本青年館設立や舞踊会開催などを通じて新民謡が確立、ラジオ・レコードなどにより、広く普及していく流れをたどる。
- 第二章 多摩川音頭
稲田村で、青年団による地域娯楽の一環として新民謡の制作が企画され、北原白秋の作詞により、多摩川音頭ができあがっていく。この章で白秋による直筆原稿の資料画像を紹介する。
- 第三章 多摩川丸子踊り
多摩川音頭の成功を受け、周辺の地域でも数多くの新民謡が作られていった。中原町(現・川崎市中原区)でも、青年団を中心に盆踊りが企画され、そのための音頭として多摩川丸子踊りが作られる。
多摩川音頭の楽譜(パンフレット外面)(昭和4〈1929〉年) | 多摩川音頭レコード、ジャケット(新録版)(昭和40年代) | 中原青年団の盆踊り(昭和8〈1933〉年) |
同時開催「川崎市市民ミュージアム講座(オンライン)」
オンライン展覧会の内容を、分かりやすく学芸員が解説します。これを観れば、新民謡と地域社会の関係をより深く理解できるはず!ぜひご覧ください。
講座名「新民謡と町おこし -多摩川音頭と川崎地域-」
講師:鈴木 勇一郎(歴史分野担当学芸員)
配信期間:2023年7月21日(金)10:00 ~ 2024年3月29日(金)16:00
▼川崎市市民ミュージアム講座(オンライン)ページ
https://www.kawasaki-museum.jp/event/28181/
▼YouTubeページ「新民謡と町おこし -多摩川音頭と川崎地域-」
オンライン展覧会「新民謡と町おこし -多摩川音頭と川崎地域-」
- 期間
- 2023年07月28日-2024年03月29日
- 主催
- 川崎市市民ミュージアム