いろいろ、そうそう―田中 岑 展
企画展示室2 / 2014年09月06日-2014年11月03日
田中岑《エレジー》1984年
田中岑《この扉を》1992年
田中岑《丘》1956年
淡く青い背景の中にに静かに佇む朱い二艘の船。黄色い光に満ちた画面の中に浮かび上がる赤い扉。田中岑(たなか たかし 1921-2014)は、絵画を掌る色に魅了され、またその色によって見る者を魅了してきた画家です。
1939年に画家を志して香川から上京し、海老原喜之助をはじめとした新進の作家陣に教えを受けた田中は、批評家・瀧口修造や舞踏家・土方巽ら多くの慧眼の士と交流し、1957年には第1回安井賞を《海辺》で受賞するなど、気鋭の画家としての評価を高めていきます。
油絵の持つ表現の可能性を探り続けてきた田中は、その格闘の末に、さまざまな色を幾重にも重ねていくことによって、唯一無二の「いろ」を描きだしました。
1956年から半世紀にわたりアトリエを構えてきた川崎で、2014年4月12日に田中岑はその生涯を閉じました。画布に向かい続けた画家がその画面に遺した思いに触れる機会として、本展覧会では初期から晩年にいたる油彩画を中心に展示し、その長大な画業を展観します。
親子いっしょ割
お子様(中学生以下)と一緒に観覧される保護者の方は、2割引きでご入場いただけます。
※割引適用は保護者2名まで。他の割引との併用は不可。
いろいろ、そうそう―田中 岑 展
- 会場
- 企画展示室2
- 期間
- 2014年09月06日-2014年11月03日
- 観覧料
- 一般 600円
- 学生・65歳以上 500円
- 中学生以下 無料
- 主催
- 川崎市市民ミュージアム