国産アニメーション100周年記念イベント「初期アニメーション作品上映&記念講演」
★特集展示『にっぽんアニメーションことはじめ ~「動く漫画」のパイオニアたち~』関連プログラム★
現在発見されている最古の国産アニメーション「なまくら刀」(1917年)の弁士・伴奏付きフィルム上映を含む、初期アニメーションの上映会とあわせて、生前の幸内純一や下川凹天を何度も取材した、山口且訓(かつのり)氏の記念講演を開催します。
山口氏はアニメーション史の金字塔として知られる「日本アニメーション映画史」(有文社/1978年刊※渡辺泰氏と共著)の著者です。
日時:10月22日(日) 上映11:30-、14:00-/講演15:00-
会場:1F 映像ホール(定員270名)
入場料金(1プログラムにつき):
一般600円、大学・高校生・65歳以上500円、小中学生400円
※未就学児、障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者無料
※講演は無料です(講演会のみの参加も可能です)。
【チケット販売時間のご案内】
朝の販売時間は 10:30-(12:30まで)→午前・午後の2回分とも販売
昼の販売時間は 13:00-(15:00まで)→午後1回分を販売
11:30-(開場11:15)上映プログラム①
「くもとちゅうりっぷ」(1943年/16分/監督:政岡憲三)
「桃太郎 海の神兵」(1945年/74分/監督:瀬尾光世)
14:00-14:50(開場13:45)上映プログラム②「蘇ったフィルムたち―蘇ったアニメーション」
◇◆弁士+伴奏つき上映◆◇ 弁士:片岡一郎/ピアノ伴奏:上屋安由美
「なまくら刀(塙凹内名刀之巻) 」(1917年/4分/作画:幸内純一)
「浦島太郎(仮)」(1918年頃/2分/作者不詳 )※
「漫画 瘤取り」(1929年/14分/監督:青地忠三、作画:村田安司)
※従来は1918年の北山清太郎作品とされていましたが、本展示に関わる調査で異なることが判明しました。
◇◆音声版上映◆◇
「黒ニャゴ」(1929年/3分/作画:大藤信郎)
「茶目子の一日」(1931年/7分/監督:西倉喜代治)
「幽霊船(YUUREISEN)」(1956年/11分/監督:大藤信郎)
15:00-16:20(開場14:50)記念講演「アニメーション史を訪ねた男、100年を語る」
ゲスト:山口且訓(アニメーション研究者/「日本アニメーション映画史」著者 ※共著)
聞き手:原口正宏(アニメーション研究者)
※「蘇ったフィルムたち」の企画は、フィルムの上映環境を確保するための「Fシネマプロジェクト」の一環として、コミュニティシネマセンターの会員館を中心に全国で実施するものです。
主催:川崎市市民ミュージアム、東京国立近代美術館フィルムセンター、一般社団法人コミュニティシネマセンター/協力:松本夏樹、映像文化製作者連盟
【出演者プロフィール】
~上映プログラム②~
弁士:片岡一郎
2002年、澤登翠に入門。国内外で活動。公演を行った国は米、独、伊、仏、中をはじめとして16ヵ国。2016年に活動写真弁士として戦後初の歌舞伎座出演を果たした。これまで公演した無声映画は約350本。無声映画フィルム発掘にも取り組んでおり『Our Pet』『私のパパさんママが好き』等のロストフィルムを発見した。
ピアノ伴奏:上屋安由美
愛知県名古屋市出身。桐朋学園大学作曲科卒業、同大学研究科修了。2012年より無声映画の楽士としても活動。2015年ポルデノーネ無声映画祭、2016年北京国際映画祭、東京国際映画祭、2017年タイ無声映画祭などに出演。