川崎市市民ミュージアム講座(オンライン)

講座 開催終了
2023年07月21日-2024年03月29日
川崎市市民ミュージアム講座(オンライン)

当館の学芸員が研究分野や専門領域について分かりやすく紹介するオンライン講座を開催します。
博物、美術と、様々な分野の講座を配信。視聴無料、申込不要ですので、どなたでも興味のある講座を好きな時間に受講いただけます。

 

【配信スケジュール】

講座はすべて、初日は10:00から開始、2024年3月29日(金)16:00をもって終了いたします。

  1. 2023年7月21日(金)~
     新民謡と町おこし -多摩川音頭と川崎地域-
  2. 2023年9月15日(金)~
     川崎宿事件簿2 川崎宿で盗難発生か!?
  3. 2023年10月6日(金)~
     昔の漫画(とアニメ)に詳しくなろう!日本初のアニメーションを作った男たち編
  4. 2023年12月1日(金)~
     佐藤惣之助と詩

※本講座では手話通訳を取り入れた動画も公開いたしました。

 

ラインナップ

講座④ 佐藤惣之助と詩

講師:佐藤 美子(美術文芸分野担当学芸員)
配信期間:2023年12月1日(金)10:00 ~ 2024年3月29日(金)16:00

川崎市が誇る詩人・佐藤惣之助の多彩な活躍を紹介!
「赤城の子守唄」「六甲おろし」などの作詞家として広く知られる佐藤惣之助は、明治23(1890)年に現在の川崎信用金庫本店付近にあった川崎宿本陣の家に生まれました。大正4(1915)年に初めての詩集を出版し、以降、詩集17冊、随筆集12冊、ほか釣りに関する著作集7冊、発句集2冊を残しています。本講座では、文学活動のほかにも、釣りや旅を愛し、沖縄、南洋、オホーツクを巡り、飛行機にもいち早く乗り込んだ惣之助の人物像に触れながら、その足跡をたどります。

★キーワード:佐藤惣之助、詩、昭和初期、俳句、多摩川音頭、釣り、旅

 
  佐藤惣之助肖像写真

 

講座③ 昔の漫画(とアニメ)に詳しくなろう!日本初のアニメーションを作った男たち編

講師:新美 琢真(漫画分野担当学芸員)
配信期間:2023年10月6日(金)10:00 ~ 2024年3月29日(金)16:00

今や世界的人気である「日本アニメ」の原点とは!?
日本で最初のアニメーション映画は大正6(1917)年1月に、浅草の映画館で公開されました。作ったのは天然色活動写真株式会社に雇われた漫画家の下川凹天(へこてん)という人物。これを皮切りに他社もアニメ制作に参入、競うように作品が作られ、日本のアニメ産業は黎明を迎えます。しかし、この時作られた作品はほとんど現存していません。はたして100年以上昔に作られたアニメはどのような作品だったのか、知られざる日本の初期アニメーションの全貌に迫ります。
基本は初期アニメーションの歴史の話ですが、漫画や映画の歴史も関連しており、当時の状況を横断的に紹介します。

★キーワード:下川凹天、漫画、アニメーション、北山清太郎、幸内純一、前川千帆、なまくら刀

 

 
  日本初のアニメーションの原作になったと考えられる「芋川椋三」(『東京パック』大正4〈1915〉年)

 

講座② 川崎宿事件簿2 川崎宿で盗難発生か!? 《古文書講座》

講師:菊地 悠介(歴史分野担当学芸員)
配信期間:2023年9月15日(金)10:00 ~ 2024年3月29日(金)16:00

初級~中級向けの古文書講座!事件について読み解いてみよう!
今年度の古文書講座は、現在の生活でも起こりうる「盗難事件」の記録について紹介します。川崎宿で問屋役を勤めた森家に残された公用メモである「御用向手控(ごようむきてびかえ)」に書き留められているものから、事件の内容が良く分かるものを選りすぐって解読・解説いたします。解読に必要な予備知識の説明をはじめ、返り点や字を意識しながら文字・単語を解読し、最後に本文内容の解説とまとめを行います。
この講座を見ているうちに、ついつい「あの警察24時をみているのか!?」と口走ってしまうかも…。当時の事件解決にあたった宿役人や、関東取締出役のような気分を味わいながらご覧ください!

★キーワード:川崎宿、鼻紙袋、金子、旅、盗難、預かり、関東取締出役

 

 
  御尋ニ付奉申上候(「御用向手控」天保3〈1832〉年)

 

 

講座① 新民謡と町おこし -多摩川音頭と川崎地域-

講師:鈴木 勇一郎(歴史分野担当学芸員)
配信期間:2023年7月21日(金)10:00 ~ 2024年3月29日(金)16:00

北原白秋が手掛けた「多摩川音頭」誕生の背景を探ります!
大正から昭和初期にかけて、日本各地で「新民謡」と呼ばれるご当地ソングが、地域おこしのために盛んに作られるようになりました。当時の橘樹郡稲田村(現川崎市多摩区)では、青年団が中心となり「多摩川音頭」が制作されています。本講座では、多摩川音頭をはじめとする川崎地域の新民謡と地域社会との関係を、当館の収蔵資料を交えつつ紹介します。

★キーワード:稲田堤、北原白秋、新民謡、都市化、丸山教

【同時開催】 2023年7月28日(金)10時から、当Webサイト内の「the 3rd Area of “C”―3つめのミュージアム―」にて、資料と解説文によるオンライン展覧会「新民謡と町おこし -多摩川音頭と川崎地域-」を公開。こちらもぜひご覧ください!
https://www.kawasaki-museum.jp/thirdarea/

 
  多摩川音頭パンフレット(裏面・部分) 川崎音頭・川崎小唄パンフレット