8月 映画で見る平和への願い
概要
平和都市宣言をしている川崎市。改めて今夏、戦争と平和について描いた映画を特集します。
最近大ヒットしたアニメーション映画『この世界の片隅に』(2016)をはじめ、当館所蔵フィルムより、日本で初めて原爆を取り上げた劇映画『原爆の子』(1952)、戦後の広島の貴重な映像が見られる記録映画『平和記念都市ひろしま』(1948~49)、ドキュドラマ作品『河 あの裏切りが重く』(1967)など全10作品を上映。親子向け作品として文部省選定映画『時計は生きていた』(1973)も上映します。
【上映日】
8月5日(土)・6日(日)・11日(金・祝)・12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日) ※計7日間上映
※チケット販売時間・開場時間は混雑状況により早まることがあります。
- 入場料金(1プログラムにつき)
- 一般600円
- 大学・高校生・65歳以上500円
- 小中学生400円
- 未就学児、障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者無料
各種割引料金をご利用の方は、生徒手帳・学生証・障害者手帳など、証明できる書類等(原本)を必ずご提示ください。
※定員270名(各回入れ替え制)、開場は15分前です。
※前売り券はありません。当日先着順での販売となります(満員の際は入場をお断りすることがあります)。
【チケット販売時間のご案内】
◎朝の販売時間は 10:30~(12:30まで)→午前・午後の2回分とも販売します。
◎昼の販売時間は 13:30~(15:30まで)→午後1回分を販売します。
『この世界の片隅に』
©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
- 上映日
- 2017年08月05日(土)11:30~
2017年08月05日(土)14:30~
2017年08月06日(日)11:30~
2017年08月13日(日)11:30~
2016/カラー/DCP/126分/監督:片渕須直
声の出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞
◆広島市江波から呉へ嫁いだ、ある女性の日々の暮らしを通じて、戦前・戦中・戦後にかけて市民生活に起こった変化を映し出す。当時の様子を細密に活き活きと描き出したアニメーション作品。
〔1〕『平和記念都市ひろしま』+〔2〕『原爆の子』※2本立て上映
『原爆の子』
- 上映日
- 2017年08月06日(日)14:30~
2017年08月19日(土)11:30~
〔1〕『平和記念都市ひろしま』
1948~49年/モノクロ/35mm/20分/監督:秋元憲/ナレーション:徳川夢声
◆GHQ検閲により未公開となった、広島の復興についての幻の記録映画。2005年に当館で発見された。
〔2〕『原爆の子』
1952/モノクロ/35mm/99分/監督:新藤兼人
出演:乙羽信子、宇野重吉、滝沢修、北林谷栄
◆数年ぶりに広島を訪れ、かつての教え子たちと再会した孝子は、復興の影の厳しい現実を思い知る。
『硫黄島』
- 上映日
- 2017年08月11日(金・祝)11:30~
2017年08月20日(日) 14:30~
1959年/モノクロ/35mm/88分/監督:宇野重吉
出演:大坂志郎、芦川いづみ、小高雄二、佐野浅夫
◆太平洋戦争の激戦地・硫黄島の生き残りだという男が新聞記者に自らの体験を語るが、次第に、戦争体験の重荷を背負って生きる運命の過酷さが浮き彫りになってゆく。
『最後の女たち』
- 上映日
- 2017年08月11日(金・祝)14:30~
2017年08月20日(日) 11:30~
1954年/モノクロ/35mm/83分/監督:楠田清
出演:河野秋武、利根はる恵、山内明、信欣三
◆1944年サイパン島に米軍が上陸を開始した。非常事態の中で、南洋製糖社員・牧村とその妻・淳子は狂気と欲望を露わにさせながら、敗走する日本軍の部隊とともに玉砕に駆り立てられていく。
〔1〕『生きていてよかった』+〔2〕『千羽鶴』※2本立て上映
- 上映日
- 2017年08月12日(土)11:30~
〔1〕『生きていてよかった』
1956年/モノクロ/16mm/48分/監督:亀井文夫/ナレーション:山田美津子
◆被爆後10年、広島・長崎で力強く生きる人々を描いたドキュメンタリー。
〔2〕『千羽鶴』
1958年/モノクロ/16mm/67分/監督:木村荘十二
出演:菅井美智子、島田屯、吉沢久嘉、加藤嘉
◆原爆症で亡くなった少女の実話を映画化。広島の子供たちが出演して、学校・病院でロケ撮影された。
〔1〕『煙突屋ペロー』+〔2〕『時計は生きていた』※2本立て上映
- 上映日
- 2017年08月12日(土)14:30~
〔1〕『煙突屋ペロー』
1930年(1987年復元サウンド版)/モノクロ/16mm/23分/監督:田中喜次/ナレーション:常田富士男
◆戦前に製作された貴重な影絵アニメーション。「兵隊の出る卵」にまつわる不思議な童話を描く。
〔2〕『時計は生きていた』
1973年/カラー+モノクロ/16mm/63分/監督:神山征二郎
出演:天田純、大泉晃、殿山泰司、佐藤慶
◆昭和20年夏の群馬県前橋市、小学五年生の守を主人公に、たくましく生きる子供たちを描く。
『河 あの裏切りが重く』
- 上映日
- 2017年08月13日(日)14:30~
2017年08月19日(土)14:30~ ※森弘太監督もご来場します!
1967年/モノクロ/35mm/103分/監督:森弘太
出演:灰地順、富田公子、佐藤慶、原泉
◆安保闘争の挫折感を抱える男が、失踪した知人を探して広島をさまよう。『二十四時間の情事』の影響が色濃く、ドキュメンタリータッチで、爆心地近くのバラックなどの風景の貴重な記録となっている。
★8月19日(土)14:30上映時、森弘太監督のご来場が決定!上映前に一言ご挨拶を頂戴します!
◇森弘太監督
1938年生まれ。尾道市在住。大映京都を経て65年からフリー。三井三池炭鉱についてのドキュメンタリー映画や『河 あの裏切りが重く』など、社会問題に鋭く迫ったユニークな映画作りを行なってきた。