川崎市市民ミュージアム被災収蔵品レスキューの記録
2019年10月12日、非常に強い勢力を保って上陸した令和元年東日本台風によって、川崎市市民ミュージアムは甚大な被害を受けました。地階にある全ての収蔵庫が浸水したことにより、収蔵品約26万点のうちおよそ23万点が被害に遭いました。
被災直後から収蔵品のレスキュー活動が始まり、2020年6月には地下収蔵庫から被災した収蔵品の搬出を終えました。外部支援団体や専門家による全国からの日々のご支援、ご指導のもと、現在も収蔵品の応急処置から修復に至るレスキュー活動を続けています。
本プロジェクト「川崎市市民ミュージアム被災収蔵品レスキューの記録」は、被災直後から現在に至るまでの活動を広く公開することで、取り組みのなかで直面した課題やそこで得た知見を公開し、広く共有するとともに、今後も全国で多発すると予想される自然災害に対して、文化財を守り、次世代に継承するための取り組みの一助となることを願い、活動の記録を発信いたします。
*本プロジェクトの一部コンテンツは、第31回(2020年度)タカシマヤ文化基金の助成を受けて製作したものです。