ポーランド映画祭2018 in 川崎 ~中井精也 鉄道写真展連携上映~

映像ホール / 2018年04月28日-2018年05月05日

概要

《中井精也 鉄道写真展 笑顔あふれる「ゆる鉄」ワールド》連携上映~
イエジー・カヴァレロヴィッチ監督作品を中心にポーランド映画の名作を紹介します。「中井精也 鉄道写真展」連携企画として、鉄道を描いた傑作『影』『夜行列車』およびアンジェイ・ムンク監督『鉄路の男』も上映します。
上映日:2018年4月28日(土)~5月5日(土・祝)の土日祝【全6日間】

※お知らせ※
2018年4月より午前の上映開始時刻が「11:00~」に変更となります。
それに伴い、朝のチケット販売時間は「10:00~(12:00まで)」となります。

【チケット販売時間/当日券のみ】
朝の販売時間は10:00~(12:00まで)→午前・午後の2回分とも販売
昼の販売時間は13:00~(15:00まで)→午後の1回分を販売

※定員270名(各回入れ替え制)、開場は15分前です。
※前売り券はありません。当日先着順での販売となります(満員の際は入場をお断りすることがあります)。

入場料金(1プログラムにつき)
一般600円
大学・高校生・65歳以上500円
小中学生400円
未就学児、障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者無料

各種割引料金をご利用の方は、生徒手帳・学生証・障害者手帳など、証明できる書類等(原本)を必ずご提示ください。

『夜行列車』


上映日
2018年4月28日(土)11:00~
2018年5月4日(金・祝)11:00~
2018年5月5日(土・祝)14:00~

1959年/モノクロ/98分/DCP/監督:イエジー・カヴァレロヴィッチ

寝台車両のコンパートメントに乗り合わせた二人の男女を中心に、様々な背景を抱えた乗客たちの人間模様を描いた群像劇。50年代後期ポーランド映画の代表作の一つだが、戦争の影響や国家の命運といったテーマを描く“ポーランド派”の中で本作は異彩を放つ。列車という状況やサスペンス要素の強さは、ヒッチコックの『バルカン超特急』を彷彿させる。

『尼僧ヨアンナ』


上映日
2018年4月28日(土)14:00~
2018年4月30日(月・振休)11:00~
2018年5月3日(木・祝)11:00~

1961年/モノクロ/111分/DCP/監督:イエジー・カヴァレロヴィッチ

原作は、1643年にフランスの修道院で起きた尼僧の集団悪魔憑き事件をもとにしたイヴァシュキェヴィッチの小説。悪魔祓いにきた神父は、情欲に憑かれた尼僧たちを救おうとするが…。監督曰く、本作は「聖職服を着た男女の愛の物語」。カヴァレロヴィッチは本作及び『夜行列車』の主演女優ルツィナ・ヴィンニツカと結婚するが後に離婚している。

『鉄路の男』


上映日
2018年4月29日(日・祝)11:00~
2018年5月4日(金・祝)14:00~

1956年/モノクロ/89分/DCP/監督:アンジェイ・ムンク

列車事故を防ごうとして命を落とした退職鉄道技師の物語をリアリズム・タッチで描いたムンクの意欲作。社会主義政権の自由化進展をうながした1956年の政変〈十月の春〉をとりあげた最初の映画と言われている。当時の若手映画人が崇拝していた「羅生門」や「市民ケーン」にならい複雑な物語構成、パン・フォーカスによる映像等、監督の作家的成熟がかいまみられる一編。

『影』


上映日
2018年4月29日(日・祝)14:00~
2018年5月5日(土・祝)11:00~

1956年/モノクロ/94分/DCP/監督:イエジー・カヴァレロヴィッチ

三人の人物による一見バラバラな回想からある一人の人物の輪郭が浮き上がる、斬新で奇抜な構成の政治スリラー。各挿話によって、第二次大戦期(1943年)、終戦直後(1946年)、スターリン主義時代(1950年代)という、ポーランドの歴史上でも特殊な政治的状況にある三つの時期が描かれる。カヴァレロヴィッチの特異な作風を堪能できる一作。

『太陽の王子ファラオ』


上映日
2018年4月30日(月・振休)14:00~
2018年5月3日(木・祝)14:00~

1966年/カラー/152分/DCP/監督:イエジー・カヴァレロヴィッチ

ポーランドの著名作家ボレスワフ・プルスの原作をもとに、1962年から3年以上をかけて完成した歴史大作。紀元前エジプトの王子と神官たちの戦いを描きながら、歴史ドラマにありがちなメロドラマとは一線を画し、政治権力の本質を描き出す。本作は国内外を問わず高く評価され、アカデミー賞最優秀外国語映画賞にもノミネートされた。