爆誕‼ かわさき100年物語 図録
川崎市は、大正13(1924)年に市制を施行してから100年を迎えました。当初川崎市は、川崎町のほか御幸村と大師町の3つの自治体からなり、人口は5万人足らずで発足しています。その後、多摩川沿いの橘たち樹ばな郡に属する町村との合併を進め、昭和14(1939)年には各地域の特徴を保ちつつも現在の市域となります。現在の川崎市の姿は、計画的に定められたものではなく、周辺市町村の様々な思惑が交錯するなかでできあがったものでした。この間の工業化や都市化の進展や他町村との合併で、当初5万人足らずだった人口は、昭和15(1940)年には30万人を越えるまでに増加しました。わずか15年程で約6倍になったのです。ここまで急激に人口が増加した例は全国的に見ても多くはありません。まさに工業都市・川崎市が「爆誕」したのです。